パコ・デ・ルシアに捧げるーギター・カンテ・バイレの祭典ー

 若くして天才ギタリストの名を欲しいままにし「神」とまで称されたマエストロ、パコ・デ・ルシア。その卓越したテクニックも彼の魅力の一つだが、ジャズやブルースといった異文化音楽を取り入れフラメンコを民族音楽から芸術へと昇華させ、フラメンコに変革をもたらし大衆に広めた貢献者としての功績も大きい。
 そんな彼を慕い、近年中に招聘公演を構想していた僕のもとへ、2014年2月25日、スペインから1本の電話が飛び込んできた—パコ・デ・ルシア急逝。
 イベリアの理念である「フラメンコの本質を軸に、本物を伝え、育む」を体現したかのようなパコの人生は、少なからずイベリア43年の歴史にも関わっている。心の師ともいえるパコの訃報に落胆に暮れながらも『第3回 フラメンコ・フェスティバル』の準備に追われる中、僕は決意した。「第4回はパコ追悼公演にする。そして、その公演をもって公演プロデュースから引退しよう」と。
 マエストロに捧げるべく、そして僕の最終プロデュース公演に相応しくすべく、日西フラメンコ界の有志が集結して贈る『第4回 フラメンコ・フェスティバル』。日本のフラメンコ界を牽引しているベテランから今後を担う若手までの日本人舞踊家たちが、フラメンコの発展に貢献したパコへの追悼と感謝の意に満ちたステージを魅せてくれるであろう。

株式会社イベリア
代表取締役 蒲谷照雄